現在、大森勝山遺跡は説明板や誘導サイン、便益施設のほか、電気・水道・トイレ等のインフラが未整備となっています。また、遺跡へのアクセス道路が約1kmの農道のみであったことから、周辺農地や来訪者の通行への影響も課題となっています。
また、世界遺産には、資産の保全体制の確立とともに、「資産の将来像」を明確に示すことが求められます。
市では、大森勝山遺跡の整備と活用に向けて、平成26(2014)年3月に「保存管理計画」、平成27(2015)年3月に「整備計画」を策定し、これらの計画に基づいて、平成28(2016)年から遺跡の整備事業を本格化させました。
平成30~令和元(2018~2019)年度には、遺跡保護のための盛土造成を行い、令和元~令和2(2019~2020)年度には、自然石材による列石の実物大表示を行っています。令和2~令和3(2020~2021)年度には、園路等の舗装を行いました。
今後、説明板と休息便益施設の設置、アクセス道路などの周辺環境の整備なども進めていく予定であり、大森勝山遺跡や「北海道・北東北の縄文遺跡群」を紹介するガイダンス施設についても、整備を検討していきます。
現在の大森勝山遺跡(2020年、東から) |
大森勝山遺跡整備完成予想図(2018年作成) |